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果てとチーク第五回本公演
害悪
令和元年度北海道戯曲賞最終候補作『害悪』(2015年初演)を、
新たなキャスト・スタッフを迎えた再演です。
<あらすじ>
20XX年、人工知能アテナに管理された仮想空間で行われる第三次世界大戦下。
マジマ家の三姉妹は、母の遺影とともに、
都内の一軒家にひっそりと暮らしていた。
長女・アサコは、区役所で戦死者そっくりのアンドロイドを、
遺族に送り届ける部署に配属され、
ストレスの多い職場に辟易している。
次女・ケイは留学先から帰国したばかりだが、
恋人・キコの男性との浮気が許せず、
家に引きこもり無気力な日々を送っている。
三女・イクは大学受験生で、
時々離れてくらす父親のもとを訪れる。
姉妹の中で唯一母似である彼女を父はひどく気に入っている。
その年の夏、イクの幼馴染・カワカミが戦死し、
彼のアンドロイドが街に帰ってきた頃、
平穏を守るために姉妹それぞれが抱えた秘密が、
少しずつ日常を脅かし始める。
かんがえる果てとチーク
”だいじょうぶじゃない”短編集
![チラシ完成版0606_210607.jpg](https://static.wixstatic.com/media/d3b69b_0da861ed071d46cfbcb9c40eebd40ace~mv2.jpg/v1/fill/w_106,h_150,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7%E5%AE%8C%E6%88%90%E7%89%880606_210607.jpg)
短編4作を通して、この社会のどこかでその歪みに押しつぶされそうになっている人々をただ見つめ、考えるオムニバス公演。
そこに明確な解決も救いもないけれど、か細く切実ななにかを取りこぼさないよう、丁寧に描く。
▼あらすじ
『まだ宵の口』
“大丈夫じゃないヨウちゃんも、世界も、多分私は大切にできるよ”
かみ合わない夫婦と、飼い猫と、ある一晩の話。
『布団の性欲』
“俺今人口の半分くらいの運命をここに乗っけられましたよ、
耐えられないですってこの重さ一人では”
初めて東京に行った夏、少年は奇妙な三人の女たちに出会う。
『剥げている』
“15才の夏から、私は一つも変わってない気がする”
高校時代に仲の良かった友人の母が死んだ。
何年かぶりに集まった同級生たちは、
不在の親友に起きた“ある事件”について語り始める.
『だいじょうぶじゃなくてもいいの』
“話してみなきゃ分からないじゃないですか、話す前に諦めるのはなんか悲しいじゃないですか”
叔母の遺影が鎮座する部屋で、腹違いの三人姉弟が、弟の恋人を迎えることになった夕方の話。